雨樋を無料で交換しますといった訪問販売に注意! 当社への相談事例①

雨樋を無料で交換しますといった 訪問販売に注意! 当社への相談事例①

「雨樋を無料で修理できます」

等という訪問販売員には注意してください。

以下は 当社に相談依頼のあった実際の事例です。

 

お客様  「雨漏りの修理をしてほしい。前に一度火災保険で修理をしたのに直っていない。もう一度

火災保険で直してほしい。」

当社   「当社でも雨漏り修理はできますが、既に修理しているのであれば、修理した業者が再施工等を

行うかと思いますが・・」

お客様  「電話したけど、また台風が来たら申請しましょう!と言われて取り合ってくれない。」

当社   電話口からお年寄りと思われたため

「一度お伺いして雨漏り診断を行いますね。」とお伝えして翌日の訪問する

 

翌日に訪問して調査を行いました。

まず訪問して最初に気が付いたことが・・

 

画像からは判断が難しいのですが、雨樋の金具が交換されていません。錆も付着しています。

次に室内ですが、まったく修理が施されていません。

軒天部分の修理も施されていません。

当社  「火災保険を使ったとのことですが、認定された金額はいくらですか?」

お客様 「160万円認められました。」

当社  「状況から判断して、雨樋、軒天、瓦ズレによる雨漏り、室内復旧などで認定されていると思いますが

見たところ、まともな修理は行われていません。保険金からいくら工事費に費やしましたか?」

お客様 「全額支払わされました。」

当社  「全額ですか?雨樋は交換されていますが、金具は交換されていません。また瓦はラバー止めという

通常は行わない簡易的な工事が全面的に施されています。室内復旧も行ってないですよね。どのような経緯で

このような工事になったのですか?」

お客様 「訪問販売が来て調査しました。何か2回に分けて申請しましょうと言われて2回に分けて申請しま

した。よくわからないまま工事をしたのですが、保険金は修理に使うのでと言われて全額を支払いました。」

当社  「修理箇所を拝見しましたが、保険金額に全額を使用した工事内容にしてはずさんすぎる工事内容です

。何か契約書や工事内容説明書は存在しますか?」

一般社団法人○○○を名乗る会社 工事内容はかなりずさんな工事

名前は伏せますが、一般社団法人を名乗る会社です。

火災保険を使った訪問販売による不正行為は、一般社団法人すべてとは言いませんが、こういった会社が多く存在

します。

 

 

施工後の写真もありましたが、ずさんな工事内容を堂々と写真撮影していることから施工した

人間は素人同然とも思われます。

 

今回の相談依頼について

既に火災保険が認められて工事が施工されています。保険会社は損害金を支払った後の使い道までは関与できませ

ん。またしっかり修理を行った上で再度同様の箇所が被災した場合は、保険は適用されますが、このようなずさん

な工事では再度災害で被災したとしても保険が認められる可能性が低いです。

このようなずさんな工事をする会社である以上、再修理を依頼して施工する可能性は非常に低いと思われます。

 

当社からお客様へは弁護士への無料相談のアドバイスと当社から保険会社への事情報告を行いましたが、工事が

完了している以上、再修理を行うことや全額支払ってしまった保険金の一部回収も厳しい状況と思われます。

 

火災保険の申請について

※保険申請を行い申請箇所を修繕しなかった場合は、今後その場所が自然災害を受けた時に申請が通らない可能

性がございます。修理を行っていれば今後被災した場合も問題なく認められます。

※訪問販売業者で主に「雨樋を火災保険で直します」と言って、火災保険申請を行い足場を設置せずに金具類も

交換しない悪徳業者がおりますのでご注意ください。金具類を交換していない場合も雨樋交換したと認められず

に今後に災害を受けても申請できない可能性がございます。自然災害の火災保険申請は地元の業者に依頼すること

をお勧めします。

※火災保険申請を代行しますなどと言って35%や40%等と高額な手数料を要求する。火災保険申請前に保険が適用できるといって契約書にサインをさせるような業者には注意してください。